文字色は…
ほぼオペラ原作通り
原作から逸れている
銀丸のツッコミ
となっております。
竜を倒し、ジョウイ(ジークフリート)は今日の記念にと竜が守っていた宝の中から黒き刃の紋章(ニーベルングの指環)を選んで身に付けました。
森の中で育ったジョウイは養い親のミーメ以外に話し相手もおらず、しかもミーメが自分に愛情をもっていないことを感じていたのか、彼のことが大嫌いでした。そしてミーメも死んでしまった今、ジョウイはたいそう淋しかったのです。 そこへ小鳥の声が聞こえてきました。ジョウイは竜の血を飲んだために小鳥の言葉が分かるようになっていました。 小鳥は、炎の岩山に美しい乙女が眠っていることを歌っています。ジョウイは居ても立ってもいられなくなり、小鳥に導かれてユーナクリフ(ブリュンヒルデ)の眠る岩山へとやってきたのでした。 そこに目深に帽子をかぶったナナミ(ヴォータン)が現れます。 ナナミ:「やっぱり帰ってきたね!」
気を取り直して。 ナナミ:「ええと……若者よ、お前はどこへ行くのかね」
気にするな。大雑把すぎるヴォータンも間違ってるケドそもそも「頭でっかちでマジメ君のジークフリート」というのがミスキャストだろ。
ジョウイ:「もみの木の陰でなにが眠っているんだろう。あれは馬が眠っているのか……」
いや、その、ほら、グラーネはブリュンヒルデの愛馬でいちばんのお友達だしさ…… グレミオ:「そうですよまったく、坊ちゃんが馬だなんて無礼千万!!坊ちゃん、このグレミオが代わって差し上げますとも!ヒヒーン!!」
あたりを見回すと、ジョウイはひとりの人間が横たわっていることに気付きました。 ジョウイ:「おや、武装した男が眠っているのか……武装に押さえつけられていて苦しそうだな。この兜を取ってやれば楽になるだろう」 そっと兜を外してやると、顔があらわになりました。
ジョウイ:「この窮屈そうな鎧も外してやろう……」 ジョウイは注意深く鎧の留め金を切り、胸当てを外しました。すると薄布に包まれた豊かな胸が……どこにあるんだよ…… ジョウイ:「これは男じゃないぞ!」 男だってば!!(爆)
ジョウイ:「この不安な気持ちは何なんだ!僕は臆病者になってしまったのか!?ああ、切なくて気が狂いそうだ!」 ……ジョウイが言うとシャレにならない気がする。 ジョウイ:「言ってる僕も恥ずかしいよ!!……どうしたらこの人を目覚めさせられるんだろう?」 悩んだ末にジョウイは古典的な手を使うことにしました。 ジョウイ:「いや、でもさあ……眠っている時にキスなんて……ユノのことだから絶対怒るよ……」 ……いいからさっさとやりなさい。
ユーナクリフ:「君は?」
違うけどまあいいか。 ユーナクリフ:「僕の盾があそこに……僕の兜も……」
でも間違ってもいないような。 グレミオ:「いいんですかアレ、放っておいて」
傍から見れば単なる痴話ゲンカだからねぇ(原作からして……) ジョウイ:「とにかく!僕は君を愛しているんだ!僕と結婚してくれ!!」
ようやくラブラブになったジョウイとユーナクリフは熱い抱擁を交わしました。
ジョウイ:「……いいのかなぁ……」
|